楽な勉強方法について
人は、興味のある事に対しては、好奇心に従ってさえいれば自然に知識を深める事ができます。
学校の勉強は、たぶん無理です。
少しは興味のある科目も存在するでしょうけど、全科目に対して強い興味を卒業まで持ち続けているような学生は、極めて少ないだろうと思います。
この場合、学校の授業を聞いても、あまり頭に入りません。
それ以前に、あまり理解できない事も多々あるでしょう。
脳は、興味がない事を拒絶します。
塾や予備校も一緒です。
名講師と呼ばれる方の授業は本当に分かりやすいですが、その授業を聞いている生徒の中で実際に成績が上がった人の割合は、消費税率よりも低いのが現実です。
つまり、分かりやすい授業を聞いても、そもそも興味が無いので頭に残らないのです。
数少ない成績が上がった人は、本人が苦痛に耐えて真剣に復習した、つまり覚え直した結果です。
とはいえ、苦痛を伴って覚え直すという事を何度も繰り返すと、脳の疲労とストレスは蓄積されます。
その結果、受験が終わると燃え尽きます。
学生生活はまだまだ続くのに、勉強を拒絶するようになります。
脳の拒絶反応を和らげれば、難しい事でも頭に入りやすくなります。
本当は全然興味の無い科目でも、脳が拒絶しなければ覚えられます。
幾つか覚えていくうちに知識が繋がってきて、少しは興味も湧いてきます。
知性が生まれる瞬間です。
では、どうすれば脳の拒絶反応を和らげる事ができるのか。
興味がない事を聞いたり読んだりしても、脳は「こんなの覚える必要がない」と切り捨てます。
脳には、人の意思に従う領域、人の感覚に従う領域、生物的な仕様に従う領域があります。
勉強を楽に進めるためには、「生物的な仕様に従う領域」を上手く利用します。
まずは、興味がなくても最初は我慢して頭に入れます。
これは、諦めて実行しましょう。
時間を掛けて100%頭に詰め込む必要はありません。
なるべく短い時間で、60~70%程度の事を頭に入れたらインプット作業を切り上げます。
でも、興味がないので記憶は長持ちしません。
すぐに忘れます。
忘れた後に覚え直すのは大変なので、忘れる前に「思い出す」という経験を脳に与えましょう。
「忘れないように入念に覚える」のではなく「どうせすぐに忘れるから、忘れる前に思い出しておく」という事です。
A. 黒板やホワイトボードを見ずに、記憶を頼りにノートに書き出す
B. 暗記カードのような一問一答形式のメモを作る
C. 自分よりも勉強が苦手な人に教えてあげる
D. 架空の異性でも浮かべながら、妄想の中で勉強を教えてチヤホヤされる
E. 忘れる前に問題を解く
・・・Dは意外と効果がありそうですが、人生に支障が出ると思うので、おすすめしません。
「E. 忘れる前に問題を解く」が時間を掛けずに実行できるので、一番楽だと思います。
実行してみましょう。
まずは参考書や塾のテキストを読んでみます。
重要そうなポイントに絞って、全体の60~70%くらいを頭に詰め込みます。
段々、読むのに飽きてきました。
じゃあ、その章の問題を解いてみます。
はい、解いてみました。
これで1回思い出しました。
自己採点してみます。
半分くらいしか正解はできませんでした。
当たり前です。
想定内なので、全然問題ありません。
間違えていたところの解説を読んでみます。
はい、読みました。
これで2回思い出しました。
忘れる前にもう一回、問題を解き直しましょう。
今度は、かなり楽なはずです。
これで3回思い出しました。
自己採点して4回思い出しました。
問題を2回解いて自己採点した結果、合計で4回思い出す事ができました。
この頃には、ほとんどの問題を瞬殺できる状態になっています。
脳はこう判断します。
「思い出す=使う」
↓↓↓
「これは、実際に使う知識だ」
↓↓↓
「必要な知識だ」
↓↓↓
「じゃあ、また思い出せるように記憶しとこう」
・・・好奇心ではなく、生存本能に従って知識を記憶します。
これが1番ストレスを感じないで勉強が得意になる方法です。
記憶力とか忘却線といった事は、本質的な問題ではありません。
受検で必要になる知識は、特別な才能を要するものではなく毎年何十万人もの学生が覚えられる範囲内に調節されたものがほとんどです。
脳が拒絶さえしなければ、恐れる必要はありません。
fsラボ オンラインスクールは、自動的にこの勉強方法を実行できるようにして、勉強への苦手意識を克服してもらう為に作りました。